貫一の日記

何でも書くやつ

善意は全てを超越するのか

女性に多い・・・とするとステレオタイプな話になるのか、それとも差別となるのか、難しいところですが、とまれ、女性には「善意による行動は全て素晴らしいものである」とする風潮があります。男性で言えば「男らしいからオッケーだ」くらいのゴリ押し理論です。

 

男が相対的に馬鹿であることに間違いはありません。男は追い詰められると「それっぽければオッケー」みたいなことをやり始めますんでね。ありのままの自分を表現しようともがくのが女性で、ありのままの自分であればオールオッケーなのが男性です。

つまり男性同士ならば「サラリーマン金太郎」的な話が通る土壌があります。精神的な脆さが男性にはありますから、ここの急所を迂回して話を通すのが「男らしさ」というものでしょう。「精神的な削り合いはお互い身が持たないから、直球で話をつけましょう」と。

 

対して女性というのは精神の削り合いが主な戦場です。故に女性の方が陰湿である。

性格の良い悪いではないでしょう。女性は天皇賞春(京都3200m)で削り合うのが得意で、男性はスプリンターズS(中山1200m)で一気に終わらせるのが得意なのです。それだけの話。

そういった土壌の中で女性というのは「善意」という一つのキーワードへたどり着いたようです。「善意に依れば否定されづらい」と。

9の悪意による行動であったとしても、事後に1の善意をアピールすることで攻撃を受けづらいわけです。攻撃を躱す手段として「善意」ってのはものすごく有用です。誰だって善人でいたいわけですし、ともすると、誰もが自らを善人だと思いこんでいるかもしれません。

1の善意に共感することを強要する、とても強かな発想です。

 

ただ・・・女性の中にも男らしい馬鹿がいるんですね。衝動と善意を両立させようという馬鹿です。

男は衝動的に行動しても「男らしい」で突破できます。「サラリーマン金太郎」もそうですし、「今日から俺は!!」の三橋もこの類でしょう。ヤンキー漫画はみんなそうです。衝動が全てに優先する。

ここに焦点を当てた名作が「カメレオン」と言うべきで、その場その場の衝動で動く主人公が最後に「男らしい」と賛美される作品です。

この「カメレオン」方式は女性に通用しません。衝動に駆られる様を女性は肯定的に見ることが難しい。異性関係においてはオッケーなんですが、組織的行動における衝動は許されません。

 

面白いことに・・・組織的行動における善意ってのが男性にゃ許されないんですよね。

ここまで書いて気づいたんですが、ヤンキー漫画で善意を振りかざすキャラって不遇なんです。ヤンキーにボコられて、節を曲げて、偽善者扱いとなります。「今日から俺は!!」の伊藤もそうです。善意で動いてボコられるのが仕事。(伊藤は節を曲げませんけれど)

「良いことをしているからオッケー」じゃないんです。「良いことをしてる俺らカッケー」なんです。そして「良いことをしていてもそれを誇らない俺らカッケー」なんです。

ただ、それを物語でやると格好をつけすぎる。結果を善としても経過を汚す形をとり「結果を誇るわけにはいかない」というギャグに逃げ道を見出したのがヤンキー漫画と言えるでしょう。

 

暴力を至上とするヤンキー漫画なのでこの帰結はしょうがない。

ただ、実社会においてもそうであるような気がします。「世のためになることをしよう!」と言う男を、私(男)は胡散臭く思います。詐欺?

けれど「ある程度利益を上げながら世の中に貢献しよう」という話には聞く耳を持ちます。善ってのは利益とセットでないと胡散臭く感じるんですね。

また・・・例えば宗教家において救済と布教は多くの場合で表裏となり、それは当人にとって善でありましょう。しかし全ての人間にとって善であるかは微妙なところです。

善意が善として作用するかどうかって話。胡散臭いかは別として、近寄るかどうかはよく考えなくてはなりませんよね~。

 

このたぐいの善意と女性の善意はかけ離れていて、いうなればファッション善意ですから、まぁ、関係のない話です。

とまれ、男性は「あれは善意からの行動だったんだよ」と言われりゃ辟易とするでしょう。そこに善の意識があるかどうかではなく、善を働いたかどうかが重要なのです。不利益を被りゃ善ではありません。

そもそも言い訳アピールが始まる段階で善もクソもない。理解されない善意は善を成していないのです。成すべきことを成せなかった男の戯言は男らしくありません。

 

・・・善意を否定する気はなく。

ただ、衝動と善意のセット販売は本当にやめてほしい。性別を問わず、聞く方は何も利益がありません。「こういう理屈でやるべきだと思った」ならば話し合いになるじゃないですか。善意とかいうあやふやで尊い感情を言い訳に使うんじゃない。

 

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