うーん、幻滅って感じ・・・。
話の進みが速いってのは単純に美徳だと思っていたんですが、これほど焦らされるものがないのも虚しいもんです。
マキマさんの小物感が加速しています。ただ岸辺みたいな小物に対して問答するほどですから、これは高揚しているんですね。マキマさんは昂ぶっておられる。だから小物みたいにペチャクチャしとるんですな。
マキマさんの口から様々な情報が語られましたが、実際問題として、新しい情報はなんにも入っていません。ただ、推測のための材料はあります。
印象的なセリフが1つ。「それほど~な事はありません」のくだりです。これはとても強い言い回し。並ぶものがない最上級の欲求です。それに応じて枠を縦にぶち抜いて顔面ドアップでセリフを吐かせています。
これを本命とすれば、それより前の長い口上は建前とも言えます。マキマさんはチェンソーマンの餌食となるためにここまで来たのかもしれません。
純愛ですなぁ。デンジは振られてしまったんですが。
こうして考えてみると・・・マキマさんはチェンソーマンになりたかったんですね。
助けを求めたものは皆殺し、求めたものの敵も皆殺し。多くの敵を作るが、それでも生き返る。マキマさんは確かにチェンソーマンでありました。
建前とは己がチェンソーマン足り得るための準備にも等しい。残数無限の再現や救済と虐殺の繰り返し・・・この環境を整えるために国に属したと見ることもできそうです。
その果てにチェンソーマンとしてチェンソーマンと対峙する。これがハイライトとなるわけですね。うーん、デンジの滑り込む隙がない。
こうなるとですね。デンジはチェンソーイズムの破壊者とならなきゃ話になりません。二人のチェンソーマンを打倒して愛を取り戻す。
・・・死んでるのに?無理じゃん。
[fin]